老舗の百貨店がこぞって苦戦を強いられている今日において、大変な賑わいをみせている代官山のT-SITEと渋谷のヒカリエに集客の魅力を探ってみよう。
T-SITEは蔦谷書店を核とし、平面配置の複数店舗からなる複合商業施設だ。
今や市中の書店の多くが撤退し続けている中、本と映像や音楽を軸にカフェやバーを含む文化の発信元として新たな集客を目論んでいる。
買うことのみを目的とする商業施設では最早多くの集客は望めない。客に対してもてなしを提供する場というコンセプトに、ネットにも対抗し得る選択の幅を提供しようとする店を目指しているという。
渋谷のヒカリエは半端ない混雑である。
オープン直後のゴールデンウイーク中は入場制限をする程の人出であった。
渋谷駅からのアプローチは、2階のデッキと地下3階の地下鉄コンコースである。
2階デッキを渡ると、電光案内版と大吹抜け空間により明確に所在地を確認できる。
外食という言葉に対して家での食事を内食と言い、店で求めてきたお惣菜やお弁当を家で食べる食事のことを中食というそうだ。
特に仕事を持つ若い女性たちの食事は、お惣菜店の発展に支えられているといえよう。デパチカで養われたテイクオフのお惣菜やお弁当を扱う老舗が軒を並べている。
仕事帰りに買い求め、帰路となる各路線直結のコンコースへという動線が魅力であろう。
東急グループでは複雑化したターミナルの動線再構築の第一歩として位置付けしているとのことである。
さらに、地下鉄の廃熱が生む恒常的上昇気流を利用した自然換気が負荷軽減に大きく寄与しているそうである。
ミュージカル劇場「東急シアターオーブ」へは、専用エレベータで11階のエントランスフロアを経由してエスカレータで下るという動線になっている。
オープニングのイベントは「市川亀次郎 大博覧会」であったが、たまたま当日は貸切公演であったため入場することができなかった。
大々的な省エネ効果を掲げた施設であるという観点も含め、少々落ち着いた時期に再度訪れようと思っており、ブログにも後日談を掲載しようと考えている。
(阿部 泰資)

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